女の子のいる店で飲む酒はなぜうまいか

 世の中には女の子のいるお店というのが、上は銀座の高級クラブから、真ん中のキャバクラ・ニュークラブを経て、下は場末のスナックまでいろいろとある。こう書くと、三三七拍子のみっちゃんあたりは「どうせ、うちは場末のスナックだよ」と怒りそうだが、ちなみに私はスナック派である。なんたって安い。もちろん、クラブと比べての話だが、1/3以下だろう。しかし、値段が問題なのではない。安いに越したことはないが、面白くなければ当然酒もまずいのである。

 ちなみに私は酒が大好きな人間のように誤解されているが、私は酒は嫌いだ。何故酒を飲むかといえば、それはもう小さい頃からの習慣としか言いようがない。少なくとも幼稚園に入る前から、あまりお酒を飲まない大人と同じくらいの量は飲んでいたのである。酒はそれが日本酒でも、ビールでも焼酎でもウィスキーでもそれだけではうまいとは思わない。酒は絶対雰囲気で飲むものである。

 では、どんなときに飲む酒がうまいか。それは一つは楽しい仲間と飲む酒であり、或いはかわいいおねえちゃんと飲む酒である。酒は雰囲気以外の何者でもないと私は思う。

 さて、私はキャバクラ或いは1ランク上のクラブといった飲み屋が嫌いである。そこにはきれいな女はいる可能性が高いが必ずしもかわいくないからである。男女差別反対論者から見ると危険思想のようだが、きれいとかわいいは本質的に次元の違うものである。

 さて、女の子のいる店で飲む酒は何故うまいか。女の子が酒の味をいかようにも変えるのである。嫌いな女と酒を飲む人はあまりいないが、好きな女と飲む酒は基本的にうまい。ワインとかシャンパンとか気取らなくても、普通の水割りが甘い酒に変わるのである。私は人見知りなので、一見で入った店では最初はうまくない。しかし、2度3度と通う内にその店の女の子と話も出来るようになり、疑似恋愛状態となり、同じハーパーの味が全然違ってくるのである。完全に気に入ってしまうと、ただその店に行って気に入った女の子の顔を見て、黙って飲んでいるだけでもういい気分になってしまうのである。それが、三三七拍子のみっちゃんでありフェニックスの麻美ちゃんであり、他にもたくさんいるが酒の味を変える女の子達なのである。(平成11年11月、平成12年9月修正)

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