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神田 カウンタースナック・フェニックス

 カウンタースナックフェニックス、東京は神田駅前の私が長年通っている店である。この7月に16周年を迎え、私が通い始めてからも、既に丸11年が過ぎた。今年こそ最後と言いながら、まだ潰れない。西日暮里を本拠地に、神田にも居酒屋が2軒あるなかよしコーポレーションの1店だからか。

 平成元年の夏、会社の同僚に連れて行かれたのが最初だった。神田駅北口徒歩5分の神多ビル5階のその店は7時開店。初めて行った時は7時半頃だったため、客は我々2人だけ。ママはまだ出勤しておらず、当時チーママだったみえちゃんとなっちゃんという女の子がカウンターの中にいた。私はまだ入社3年目。いわゆるスナックに行くのは初めてだったので、ただちびちびと水割りを飲んでいるだけ。しかし、カウンターの中では2人の女の子が延々漫才を繰り広げており、それが面白くて通うようになった。

 安藤ママ、この人がなかなか気さくな人柄で、当時37才。なんと今年、私は初めてフェニックスに行った時のママの年齢になってしまったのだ。通い始めて4、5年は店も大盛況で、店の前に行列しないと飲めないなんていう時代もあった。最初の頃はうちの会社の連中も結構行っていたが、今じゃあほとんど私だけ。ああ、この店はいつ潰れるんだろう。潰れたら東京では行く店がなくなってしまう。

 さて、そんな潰れそうな店を大黒柱として背負って立ってるのが、チーママの麻美ちゃんである。彼女は私が通い始める半年前からフェニックスでバイトしている。麻美ちゃんファンにあらずんばフェニックスの客にあらずと言った感がある。何せ、11年のベテランでまだ20代。実は高校生の身分を隠してバイトし始めた強者である。可愛くて、てきぱきしていて、客との会話がうまく、歌もうまい。全くこんな場末のスナックにはもったいないくらいだ。

 これからも月1回ペースで通い続けるだろう。ちなみに、セット5,000円、IWハーパーのキープ8,000円(いずれも税別)である。(平成12年8月)

TEL:03-3254-1537

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