鼓膜に穴を開けてチューブを入れる(最終回)(平成22年1月15日)

 鼓膜に穴を開けてチューブを入れるシリーズもついに最終回を迎える事になった。
 昨年6月10日に突如として、右耳が聞こえなくなり、慈恵医大の救急外来に行ってから丸7ヶ月。本日をもって治療が終了し、神田の耳鼻科の先生から、

「また何かあったら来て下さい」

というありがたいお言葉を頂戴した。
 最後の聴力検査に臨むにあたって、自分としては、以前と変わりない状態まで戻っていると感じていた。しかし検査となると、左をやって次に右という中で明らかに右のヘッドホンの音の方が小さく聞こえる。で結果を6月と比べると、検査結果としては右も左も同じように聞こえているのだそうだ。8000ヘルツの高音域帯以外は。6月の時は左に比べ、右耳のグラフは大幅に低かったのだが、最後の検査では最高音域を除き、見事に揃っていた。やはり、音は耳で聞くのではなく、脳で聞くのだろうか。
 未だかつて経験した事のない、鼓膜にメスを入れるという手術を2回も経験し、しかも、チューブという異物を入れて約半年、長い長い戦いだった。終わってみれば、2度とやりたくはないにしろ、いい経験だった。
 今回の体験で分かったのは、風通しをよくするのが何より大切ということ。もう鼓膜の穴はふさがってしまったが、せめて鼻づまりくらいはなるべく回避しようと思う。2度と鼓膜に穴を開けないためにも。

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