敬老の日じゃないんだよね(平成21年9月15日)

 どうも9月15日が祝日じゃないってのは、調子が狂う。代わりに来週シルバーウィークだか、秋のGWだか知らないが、はた迷惑な連休がある。いったいどこのどいつだ、ハッピーマンデーなんてふざけたこと考え出したのは。
 そもそも欧米から働きすぎだとの批判を受けたのを真に受けた連中、休日を増やして観光客を撒き散らそうって考えた連中、休みが増えれば国民が喜ぶとポピュリズムに走った政治家、そういった連中が祝日三連休化推進会議なんてくだらん民間団体を立ち上げ、政府も与野党も浮かれたようにあっという間にまず2000年に成人の日と体育の日、2003年に海の日と敬老の日を月曜日に移した。成人の日は小正月、体育の日は東京オリンピックの開会式の日、海の日は海の記念日とそれぞれ意味のある日だったが、アメリカ式の第○月曜日に変えてしまった。それは祝日とか祭日じゃなくて単なる休みになる月曜日だ。冬の第2祝日とか、夏の第1祝日とかいう記号と同じだろう。振替休日と併せれば、毎年何日の月曜日がつぶれるんだ。
 敬老の日は特別な意味があって9月15日になっていたわけではないが、戦後まもなく兵庫県の山間の村から兵庫県全体、さらに全国に広がったとしよりの日だ。それを年によっては秋分の日絡みで秋のGWになると踏んで、9月第3月曜日に移した訳だ。土曜、日曜と国民の休日、秋分の日に挟まれた中日の祝日を誰が老人を敬う日として認識するのか。それはただ5日並んだ休日の1日に過ぎない。
 ハッピーマンデーで得した奴はいるのか。景気が良くなきゃ観光は栄えない。学校行きたくない子供と先生が喜んだだけじゃないのか。子供にとってはゆとり教育に屋上屋を重ねる訳だからいいこととも思えない。さあ誰が喜んだのか。つまりはそう言うことだ。

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