あれから1年(平成17年10月23日)

 あの新潟中越地震から今日で1年、新聞もテレビも特集を組んでいる。だから私もというわけではないが、やはり感慨深いものがある。阪神大震災のような極めて多数の死者を出していないのは不幸中の幸いだったが、それでも100人以上の死者が出て、今でも万という人達が仮設住宅で暮らしている。土砂崩れ現場も放置されている場所がまだまだある。

 震災の十数時間後に現場の一部を見て、半分陥没した道を用心深く運転して、あの日小千谷まで行き、山古志はもうだめでしょうという話を現実のものとして聞いた私としては、それでも山古志の人達が仮設住宅とはいえ元気に生き抜いている姿を見ると熱くなる。

 私には何も出来ない。しかし、阪神より被害規模が見えにくく、その後のインド洋津波やパキスタン地震にかき消されそうな中越地震を忘れないこと、人に語り続けることだけである。

旅人お気楽極楽Sのトップへ

旅人のほーむぺーじ トップへ