北朝鮮という国(平成16年12月12日)

例えば、日本の戦前の国家権力の悪の象徴のように言われる特高と比較しても、北朝鮮の現在の支配体制に比べれば、赤子のようなものである。北朝鮮は日本の戦前の強制連行を現在の拉致と比較しようと試みているが、軍による強制連行がなかったことはもはや明確であり、その不法性において世界中のいずこにも現在は存在しない、凶悪な犯罪国家である北朝鮮が、いかに自分達の正当性を主張しようと誰も相手にしない。相手にするのは何故かと言えば、連中が核を保有していてなおかつ明白なテロリスト国家であるからだ。

テロリストの頭目である金正日と握手して得意になっている小泉首相や金大中はテロを容認したと受け取られても仕方ないのだが、現在の韓国大統領に至っては、完全に北のエージェントなのだから影が薄いものだ。

北は、拉致は認めても大韓航空機爆破事件やラングーン事件は絶対認めようとしないし、認めないために拉致被害者の物語を捏造しようとしてすらいる。彼らの最終目的は未だに韓国を吸収しての南北統一であり、そもそも日本人拉致もその目的のための手段として実行された訳だから、南北統一という大戦略上においてのみ日朝協議なども行われる。そう考えれば、今回帰って来れた5人とその家族は直接的には南北統一戦略と関係ない人達であり、帰って来れなかった横田めぐみさん等はその戦略的重要性において絶対に存在すら認められない人々だと言うことが出来る。返せばしゃべるからだ。そうなると、彼女たちが帰って来るためには、彼女たちが日本に帰っても都合の悪くない状況が必要となる。つまりは北の体制崩壊だ。南による統一などはもはや望むべくもないものであるとすれば、北が勝手にこけるしかない。

その第一歩が経済制裁であって、日本が経済制裁をしなければならないくらい北朝鮮に対して怒っており、北の犯罪はこんなにとんでもないものだということを世界に知らしめなければならない。別に特殊部隊を送り込めとか軍事進攻せよとか言っているのではない。しかし、経済制裁に踏み切らざるを得ないと言うところまで日本は怒っているのだということを世界に国々に知ってもらわなければならない。

経済制裁ははじめの一歩である。北が民主的な自由主義国家になること以外に横田めぐみさん達を解放する手段はないのだ。ミサイルが飛んでくるかもしれないから経済制裁は軽々に出来ないとか、6ヶ国協議に影響を与えるからとか言っている連中は、拉致被害者を救う気など毛頭無い連中である。つまりは国民の生命を守ろうと言う気持ちなどかけらもない連中なのだ。経済制裁にはやぶさかでないとか言いながら、いろいろと留保条件をつけようとする某新聞や多数の親北朝鮮派それに小泉首相の取り巻きと外務省はやはり国賊と言うにふさわしい人々である。経済制裁をためらってはならない。我々もまずは松茸を食べない運動から始めよう。北朝鮮が提出した、横田めぐみさんの遺骨と称する骨が偽物であることが判明した。

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