スヌーピーを侮辱する奴は許さないぞ(平成14年1月27日)

 私はスヌーピーが好きである。別に狂が付くほどではないが、産経新聞でスヌーピーの復刻連載を始め、キャラクターとして使い始めた時は躍り上がったものだ。それはさておき、三紙の産経イジメもいよいよ佳境に入ってきた。

 産経は2月から、新聞休刊日に即売特別版を発行することを年末に発表したが、これに対抗して、なんと読売新聞は全国的に宅配も含めて休刊日特別朝刊を発行するというのだ。しかも、同社の販売局長は産経対策と明言していると聞く。産経は東西で45万部発行と社告でも打ち出しているが、読売はなんと産経対策に759万部も発行するというのだ。たかだか45万部の即売版に対して17倍もの部数で対抗するのだという。どうせなら休刊日を止めてみせればいいのに。この読売の動きに対抗し朝日、毎日、日経、東京も形態は違えど、同様に2月12日の休刊日に新聞を発行するという。そして読売はこの件に関して、読売新聞の販売店で日経を扱っている店に対して、以下の通達をしたらしい。曰く、「休刊日に発行される特別版の宅配は読売だけ配るように。日経等諸紙の配達依頼が来ても配ってはならない」逆らったらどうなるか。現局長就任以来1年足らずで200店以上の販売店主の首をすげ替え、先日も北関東のある地区で、店を辞めさせるために、紙を降ろさず、全戸配布で対応した社のことである。この通達は、独禁法上の優越的地位の乱用に当たらないのだろうか。公取委の判断が注目される。

 私のブロックの朝日系で産経を扱う販売店に対して、朝日の社から、関東同様、余っている紙を切るように指令が出た。ある程度は仕方がないが、予備紙を1部も残さずに切れという指令を受けて困惑している店もあるようだ。誤配時の届け用や急な申し込みへの対応など、ある程度の予備紙は必要なのにそれも切れという。つまり、もし誤配などで紙が足りなくなったら、その読者には朝日を届けろと言っているに等しい。逆らったらどうなるか。これも優越的地位の乱用に当たらないだろうか。まあしかし、読売に比べれば朝日の販売局はまだ紳士的な方だ。

 数日前に新聞協会の理事会があったらしい。全国紙と主要ブロック紙、地方紙の社長で構成し、悪名高いナベツネが会長で、産経の清原社長は現在副会長である。その理事会で、今フジテレビで放映している産経のCMがやり玉にあがったらしい。私はずっと仙台にいるので、まだこのCMを見ていないのだが、夕飯はいるけど夕刊はいらないとスヌーピーあるいはチャーリー・ブラウンが言っているらしい。ナベツネが言ったのか、朝日の箱島社長か毎日の斉藤社長か、よってたかって、我が社の清原社長に対し「新聞業界あげて夕刊離れ対策をやっているときに、夕刊を誹謗中傷している。犬を使って夕刊離れを助長している。あんなCMは即刻やめろ。ついては清原社長に新聞協会副会長を辞任してもらいたい」と迫ったそうだ。産経は、もはや読者の夕刊離れは時代の潮流と悟り、苦渋の選択で、夕刊をやめるのだ。まして、協会加盟社の半分以上は夕刊を発行していない。どんなCMを流そうと、別にどこかの特定の新聞と比較広告をやっている訳でもないし、うちの勝手だろう。

 それにしても、犬を使ってとは不愉快な言葉だ。奴らはスヌーピーを侮辱した。スヌーピーをただの犬と言ったり、スヌーピーのぬいぐるみをゴミに出して平気な奴を俺は死ぬまで許さない。どんな手を使っても絶対に報復してやるから首を洗って待ってろよ。おっと私情が入ってしまった。まっ、冗談と言うことで。 旅人新聞裏話のトップへ

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