ただひたすら眠い(平成16年4月18日)

 気がついたら、3ヶ月もこの三大コラムを書いていない。暇がないと言えばそれまでだが、これだけ開く程時間がない訳ではない。時間は確かに多少はあった。しかし、1月15日に内勤への内示が出て以来、今日まで文章を書く気が起きなかったのも事実だ。担当員と内勤の最大の違いは、プレッシャーである。正直言って、担当やってる内の方が時間は作れたが、極端な話人の命まで背負っているプレッシャーがあった。内勤になるとそういうプレッシャーはないが、処理しなければならない事務量に応じて時間が削られて行く。特に今のポジションは何もなければさほどでもないだろうが、転宅時期でなおかつフジサンケイビジネスアイの新装刊とそれに伴う大キャンペーン、さらには最近産経が手を染めたスポンサー企業による一括大量購読と、近来まれに見る本社カードが大量生産されている。その連絡作業も膨大だが、その事によって再生産される大量のクレーム処理と本社一括集金読者の増大に伴う振り替え作業と事務量はかつての数倍、数十倍である。コンピュータと通信が発達しているから出来ることで、そうでなければとっくに放りだして逃げ出したくなる程の事務量である。ある意味新聞社の販売局がかつて経験したことのない事務量ではないか。私は担当員時代、どちらかと言えば自由放任主義だった。新聞販売業界が永年築き上げて来た販売店というシステムが、新聞社の経営のためにも紙を増やすためにもやはり最良のシステムだと思うからだ。販売店というシステムについてはいずれ新聞裏話で書こうと思っている話なので、ここでは触れないが、最近うちの社も含め、どの社も社主導で店を縛り付ける販売政策に大きく傾いていて余りいい感じがしない。

 そんなこんなで気がつけば、4月も半ばを過ぎている。2月、3月はひたすら走りまくった感がある。自分がこんなにタフだったのかと思うくらい、生活のほとんどを会社で過ごし、これだけ無茶な毎日を送って、風邪一つひかない。4月に入り、ようやく先の3つの事柄がひと山越え、多少気持ちにも余裕が出てきたと思ったら、あの3ばかトリオの事件である。まあ、新聞社として号外ネタというのは避けて通れない仕事の一つだからしょうがないが、結局ただの人質事件でなく、左翼に政治利用された極めて政治性の高い事件として注視し続けざるを得なくなった。そんなこんなで、この2ヶ月半走って来たわけだが、その後遺症か、最近時間があってちょっとふかふかのイスに斜めに座ったりするとすぐ寝てしまう。寝ても寝ても眠い。春眠暁を覚えずの時節柄より一層眠気を誘うようである。17年間の社員生活とその大半を占める担当員人生に身体が蝕まれているのもあるが、この2ヶ月半の物理的な忙しさが余計に身体を痛めつけているようである。まあ、まだまだ忙しさは続くわけだが、眠れるときは眠ろう。出来れば1回入院して何もかも忘れて眠り続けてみたいものだ。

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