今までの帰省渋滞って何だったの(平成14年12月29日)

 今日はこの項を、山形県酒田市のホテルで書いている。私のブロックの所長の父上にご不幸があり、その通夜告別式に参列するために酒田まで来ているのだが、東京から来るにあたって選択肢は3つある。高速道、新幹線、飛行機だ。どれで来るにしても、この年の瀬のことだ、いずれも非常な困難を伴う。通常この年末、飛行機や新幹線は帰省ラッシュでチケットがとれない。高速道は帰省渋滞で身動きがとれない。しかし、今年は異変が起こった。普通なら12月28日と言えば東北道や東名は渋滞何十キロとなるのが当たり前だが、27日から29日に至るまでまともな渋滞は起きていない。今年は12月28日が土曜で1月4日がこれまた土曜のため、年末年始の休みが普通のサラリーマンで9日間と長い。このため帰省ラッシュが分散化して渋滞が起きなかったようだ。後ろつまり年始は確かに2日長くなったが、年末は1日伸びただけだ。元旦を帰省先で過ごすとすれば、帰る日の選択肢が33%増えただけである。しかし、そのたった33%が渋滞を消した。実に見事なくらい渋滞が起きなかった。新幹線や飛行機は予定通り満員になっているのにだ。車で帰省する人が減ったのか。数日前からの日本海側での大雪が車での帰省をためらわせたのか。まあ、現に山形に来てみると、吹雪時々晴れという天気だから仕方ないのか。

 話はそれるが、庄内空港で時刻表を見て驚いた。庄内空港の発着はANAによる羽田への3往復しかなく、その総定員は片道約600人だ。1日に600人しか運べない。時間的には便利だが、便数による総定員で車や新幹線にはかなわない。やはり車という帰省手段は非常に有効だと言える。それが、33%帰省日が増えただけで渋滞が起きないとすれば、3車線の道路を4車線にすれば渋滞は起きないのか。(それ以下の1車線を2車線に、2車線を3車線に増やすならそれぞれ100%、50%の拡幅だから当然)きっとそうなのだろう。しかし、それは年末年始の話であって、普段はただのがらがらの道路になってしまう。道路なんて今更増やせないこのご時世を考えれば、やはりこの分散帰省は重要である。そのためには何が必要か。ハッピーマンデーなんてくだらない休日を作るよりも日曜日が休みという慣習を全廃し、祝日は本来の記念日に戻し、後はそれぞれの組織がフレックスに休日を定めることだ。そうすれば年末のたかが1日で渋滞が減るという効果が1年中見られるのではないか。いやあ、全くお気楽なお話でした。

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