THE SHOW MUST GO ON(平成14年12月22日)

 スリー・ドッグ・ナイトのショー・マスト・ゴー・オンがどうしても聞きたくて、今年夏に発売されたというJOY TO THE WORLD-The Best of Three Dog Night-というベストアルバムを衝動買いしてしまった。1974年といえば、今から28年前のこと。思えば本当に年をとったものだが、この年、小学5年生だった私は、親にラジカセを買ってもらい、基礎英語を始めることになった。我が娘は現在小学6年生、基礎英語なんてやってるんだろうか。しかし、私はNHKの教育番組は全然聞かず、ニッポン放送や、TBSで小島一慶がパーソナリティーだったポップスベストテン、あるいはラジオ関東で土曜夜10時からやっていた全米トップ40などを聞く、洋楽小学生になっていた。その聞き始めの頃に流行っていたポール・マッカートニー&ウィングスのジェットという曲から、ポールそしてビートルズにのめり込んでいったのは自己紹介のページにも書いた通り。そして、その頃流行っていた曲の中で印象に残っている曲の1つがショー・マスト・ゴー・オンだ。しかし、その当時はベストテン番組で聞いていただけでレコードも買わなかったので、歌詞の内容も知らなければ、全曲通して聞いたこともなかった。時々あの有名なイントロがTVのBGMで流れたりすることもあったが、それ以後ずっと聞いていなかった。

 そして28年ぶりのその曲をカーステで聴く。ドラムロールから始まる、あの時代に生きた人なら聞いたことがない人がいないと思われる忘れもしないイントロ。3人のボーカルの内チャック・ネグロンのハスキーで歯切れのいいシャウト。いやあ、生きててよかった。今日だけで30回は聞いただろうか。それにしてもライナーノーツを読んで驚いた。この曲はあのレオ・セイヤーの作品だったというのだ。そしてスリー・ドッグ・ナイトは当時の新進アーティストの曲をずっとカバーしていたらしく、ベストに入っている曲はその後のビッグネームに彩られている。歌詞を読んでみてこんなにヘビーな歌詞だったのかとも驚いた。道化師の悲哀を描いているというが、I've been blindとかI wasted timeとかWalkin' on the wireとかいいながら、でもI must let the show go onという。まさしく我々の生活そのものではないか。この1曲のためにこのアルバムを買った甲斐があったというものだ。

 1974年から76年は私が人生の中で唯一洋楽三昧していた時代で、懐かしい曲が多い。先週僕たちの洋楽ヒットというアルバムを買って、いくつかの聴きたかった曲を手に入れたが、そこに入っていなくて、どうしても聴きたかったショー・マスト・ゴー・オンを手に入れて非常に幸せなのだった。あとはスージー・クアトロの悪魔とドライブかな。

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