前門の痛風、後門の免疫不全、側面の薬漬け(平成14年4月7日)

 先日は老化と体力の減少と睡眠不足の相関関係について書いたが(おいおいそんなたいそうなこと書いたか?)、書いたその翌日に痛風の発作が来た。ここしばらく、傷がなかなか治らないとか、腰に出来たおできが一つ治ると隣に出来るとか、免疫不全じゃないかと思っており、結局は体力の減少、つまりタンパク質不足、総カロリー不足が原因ではないかと思って、肉を食べる食生活に戻していたのだが、それでも体重が増えないのでまあ大丈夫だろうと思っていたところに発作である。余談だが、体重78kgというのは、入社時比+12kg、最大時比−12kgと、自分としては理想的な体重と思っている。

 発作が来ると、とりあえず、ルメンタール(11〜12月の発作の時にお世話になった、とてもよく効く消炎鎮痛剤)を飲み、発作部位を冷やしてやり過ごす。その間、酒は×、食べ物は低カロリーに戻し、お茶をがぶ飲みするとだいたい、2、3日で発作は収まるのだが、今回は、その最中に別の不具合が発生した。腰のおできと同様のものが、太股の裏側に出来てあっという間に大きくなり、腫れて熱を持ち、歩くと痛いし、全身に毒がまわったかの様にだるくて気分悪いという状態に陥ったのだ。

 さすがの病院&薬嫌いの私も、今回は慈恵医大に走った。土曜の午前に採血し、午後から組織培養の検査を受け、切開と膿み出しをしてもらい、抗生剤を点滴してもらった。結論は火曜日に出る。先生の話では、抗生剤を投与したから、これからよくなっていくだろうということだが、私は、細菌性など直接の原因はともあれ、免疫不全が今回の不具合の背景にあると信じている。身体のバランスが崩れていることと疲労が最大の原因であると。仕方がないから、今回の不具合が治ったら、そのまま痛風の薬をもらって、痛風予備軍から痛風患者に昇格しようと思う。

 なにせ病院嫌いなので、今まで、体重は量っても、まともに体温など測ったことがなかったのだが、初めて電子体温計を買って、面白がってやたらと測っていると、朝は35.7℃、昼間は何度測っても36.1℃であることが分かった。ということは、病院で測ったときに36.7℃あったのは微熱状態だったということか。私は小さい頃から平熱は36.5℃だと思っていたので、35.7℃にはちょっと衝撃を受けた。院外処方箋というのも初めてもらって、処方箋薬局に初めて行った。紹介状無しで大学病院に行くと3000円とられるなど、たまに改心して病院に行くといろいろなことが分かっていいものだ。

 診察の際、事前に研修医のような先生が、予備審問のようなこと(町医者が紹介状を書く代わり)をしてくれたのだが、自分ではこうだと思って放っておいたことなど、片っ端から自己判断と書かれたのには参った。ちょっとでも、身体に変調を来したら医者に行かなきゃだめですよ、だめですよと無言の圧力をかけられて居るような気がして苦笑してしまった。病院行け病院行けとずっと言われ続けて、言う人が消えてしまってから初めて病院に行ったのだが、あの頃素直に痛風の本格治療に入ってれば、こんなことにはならなかったのかなとふと思った。しかし、私は病院や薬に全面降伏するのは相変わらず嫌である。自己復元能力を維持するためにも、今後とも薬漬けにならないように気を付けようと思う。

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