ぎりぎりで止める(平成14年3月3日)

 新聞裏話で他社の名前を実名で書いていることについて、Y社とかA社とかにした方がいいんじゃないかという意見がある。一方で、最近歯切れが悪いという意見も聞く。例えば、伏せ字にしたところで、Y社は読売に決まっているし、その社長はナベツネに決まっている。例えば名誉毀損で訴えられるとして、Y社と書けば逃れられるのだろうか。前後の文脈までぼかさなければ逃げられないだろう。そう考えたら、伏せ字にしたって一緒だと思って社名や社長名や部署名は実名で書き、社長未満の個人については役職名かあだ名等を用いようと思っている。

 歯切れが悪い問題について言うと、やはり、今までと違って、事情をよく知っている人間が読んでいると思えば、あまり過激な極論にはどうしても走れない。極論が私の持ち味だとすれば、やはり、今の文章はイマイチだなと自分でも思う。最初の頃のやつは各方面から随分過激なことを書く奴がいると言われたようだが、今の文をみれば、なんだやっぱりたいしたことないなと思ってくれるだろう。

 産経の僚紙日本工業新聞の社員で「裏日本工業新聞」というホームページをやっている人がいる。この人は産経のことを正論新聞と呼び、休刊日即売に合わせて全社的に行ったティッシュ配りを揶揄する文章が数回にわたり出てきているが、あくまで揶揄であって、批判ではない。最初読んだときは随分不愉快なことを書く奴だなと思ったが、直接的に社を批判している訳ではないので、会社の上の方にチクロうかとも思ったがやめた。ぎりぎりのところで止めるのは難しいものである。今回電子メディアについて書いたが、自分としては電子メディアそのものを批判しているんではなく、ちゃんと稼げと言いたかったのだ。その辺が切れ味が悪くなっている要因かも知れないが、給料をもらっている会社の批判を直接的にやることは出来ないし、するつもりもないが、社内から社をおかしくしようとする動きがあれば、それはやっぱり正してもらわなければならない。私のイチホームページ如きにそんな力はないのだが、ギリギリのところで止めながら、これからも、楽しく新聞裏話を書いていこうと思う。

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