交通事故死の確率は決まっている?(平成13年6月14日)

 先日、お約束の免停の講習に行って、疑問に思ったのだが、何故毎年交通事故死者の数というのは1万人前後をうろうろしているのだろう。免停に限らず更新時講習や取消者講習などでほぼ毎年と言っていいほど幕張免許センターに行っているのだが、今までさして疑問に思わなかった。

 資料によれば、昭和45年に16000人を超える数字を記録しており、交通非常事態宣言が出されたようだが、その後はおよそ11000人から9000人の間である。私が年がら年中捕まっていることを考えてみても、交通事故対策というのは大なり小なり行われている訳で、その割には交通事故死者は減っておらず、4000とか5000とか言う年は、交通事故死者が10000人に乗ってからはない。そして、この資料を見ると驚くべき事に気付く。人口10万人当たりの死者はこの25年間7人から10人の間に収まっており、自動車1万台当たりの死者は1人ないし2人である。2.2人が1.2人になれば半分に減ったともいうが、10人が1人に減った訳ではない。こういうことを言っているとことり氏に統計学的に突っ込まれそうだが、もっと数字に上下があってもいいはずなのに、大きな意味ではほとんど変わっていないと言える。

 これは何か。神の見えざる手か。何故交通事故死者は毎年同じくらいの人数なんだろう。それとも放っておけば、うなぎのぼりの死者数になってしまうのだろうか。幸いにして私はまだ交通死亡事故を起こしたことはないが(起こせばここにはいない)、いくらスピードを出していても事故には気をつけている。みんな気を付けてはいるが、それでも事故は起こり、毎年同じくらいの人数が死ぬ。気を付けても気を付けすぎることはない。みなさんも違反はしても事故は起こさないよう気を付けましょう。

 そうそう、無免許、飲酒運転や集団暴走行為で対人死亡事故を起こした奴は殺人罪(つまり死刑もある)とするべきだというのが私の持論です。

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