ついに仙台上陸(平成13年2月11日)

 2月1日付で宮城に異動になったことは、フロントページで告知済みだが、その仙台についに足を踏み入れた。愛車レガシィで11日午前2時に須坂長野東インターから高速に乗り、上信越道、北陸道、磐越道、東北道と乗り継ぎ、悠々早朝には仙台入りし、サウナにでも入って仕事に備えるはずだった。しかし、最初の洗礼は、上信越道も終わりに近づく、上越高田インター付近から始まった。風速10mで雪が車に叩きつけられてくる。路面はもちろん雪、雪、雪。平均時速を常に120kmで計算している旅人としては、最高速度が80kmすら出せない暴風雪に早速進路を阻まれることになった。普通、高速道走行中に雪が降れば、雪は正面から向かってくるはずであるが、風が巻くのと同じように、雪が渦を巻いて車に襲いかかってくる。雪道に慣れているとはいえ、まるでSF映画の世界のような光景に恐怖した。あの状況で、時速100kmで追い越していくトラック野郎達の命知らずぶりにはあきれるしかなかった。

 磐越道に入って、風だけはやんだが、雪は相変わらずで。雪との戦いに疲れ果て、会津付近で仮眠をとり、気を取り直して東北道へ向かった。東北道に入ると雪はだんだん少なくなり、仙台に近づく頃には、ついに快晴となった。これが、太平洋側と日本海側の違いかと改めて納得させられた。結局仮眠時間を含め、8時間かかってようやく仙台にたどり着いたのである。ついに来た。仙台宮城インターを降りて、市内に抜けるトンネルをくぐると、突然大都市は現れた。名古屋や博多をを彷彿とさせる広い道路。林立するバラバラの高さのビル。うーん大都市だ。一通の多さは東京譲りか。まあいい、さすが、100万都市。千葉市が四街道市を合併したとしても達成できない人口100万を擁する、東北の首都である。さあ、これから、2年余り、私の宮城担当生活が始まる。と、期待に胸震わせるのであった。

 午後、早くも洗礼第2弾はやって来た。雪である。今年の仙台は雪が特に多いらしい。なーに、こんなの長野に比べりゃ屁でもないと心の中でつぶやいていた旅人であったが、みるみるうちに街が白くなってしまった。まあ、所詮仙台の雪だ、天気になれば消えちまうだろう。ブルブルブルッ、夕方になると気温はマイナス3度を下回った。ワイパーをかけるとフロントガラスが一瞬のうちに凍る。これじゃあ、長野と一緒じゃないか。おまけに、路面に残る雪まで凍っている。うぎゃーっ、ここは長野か。何が太平洋側だ、何が海抜0mだ。仙台は暖かい、雪も少ないと侮っていた私へのきつーい挨拶をもらったような気がした。

 しかし、一つホッとしたことがある。夜飯を食いに有名な国分町へ行ってみると、そこら中で凍った雪にすべっている若者がいるのだ。長野では考えられない光景だ。ああ、やっぱり、ここは長野じゃない。路面の雪が凍るのは珍しいことなんだと妙に納得して、仙台の記念すべき第1日目は終わろうとしていた。

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