白線流しを観て(平成13年1月20日)

 この正月、CXのドラマ、白線流しをビデオで通して観た。舞台が松本ということで、もっと早く観ればよかったのだが、結局異動する直前になってしまった。

 テレビドラマで、最後にこのドラマはフィクションであり云々というのがあるが、このドラマを観ていて笑ってしまったことがいくつかある。まず、舞台の松本市、これは実名である。他に実名が登場するのが、城東、裏町、中山台、信大、早大、小川天文台、松本電鉄などだが、一方で実在しない松本北高校(松商学園で撮影していながら松本深志高校を模している)が舞台になっている。で、何が笑ってしまうかといえば、松本市内の絵になるところをふんだんに使っているため、実名で登場している地名や交通機関の相互の脈絡が無茶苦茶なのだ。主人公の家や友達の家と繁華街、学校を結ぶ線が(松本に住んでいれば)考えられないような設定になっているのだ。主人公の家は「城東」といういわば市内中心部にあり、学校が松商の位置でであれ、深志高の位置であれ、松電に乗って通うことは考えられない。待ち合わせの約束をした中山台公園なんて、歩いて行くことはおろか、自転車で行くのもためらわれるような遠くにある。松本市内のことを知らない人にはなんてことないが、当時リアルタイムで観ていた松本市民はさぞかし苦笑したことだろうと思う。

 そう言えば、昔観ていたドラマで、舞台が幕張新都心なのに、主人公が小田急に乗って通っているなんてこともあった。「3年B組金八先生」なんかでもあれっと思うことが結構あった。そんなこと気にしてたら、ドラマなんて観ていられないんだろうが、どうしても気になってしまう旅人なのであった。

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