激動の2ヶ月(平成16年12月5日)

 ちょっと油断していると、ネタがどんどん通り過ぎていく。ブッシュ再選。中国の明確な領海侵犯。日朝協議での拉致被害者の様々な証拠品の提供とそれによってバレた北のインチキぶり。財務省が目論む自衛隊の定員削減。いずれも日本の危機に直結する問題である。以前なら一つ一つの問題について、いちいち罵詈雑言を浴びせていたところだが、最近老いのせいか書く気が起きないうちにどんどん古いニュースになっていく。その間に新潟の大地震があったおかげで、目が完全に国内に向いてしまった。そういえば、イラクの人質殺害事件もあった。そう言う意味では激動の2ヶ月だったといえる。

 ブッシュが再選して本当によかったと胸を撫で下ろしているわけだが、もしケリー民主党政権になっていたら、日本の滅亡はかなり早まっていただろう。対中国、対北朝鮮と日本の安全に直結する問題で、宥和姿勢を取ると考えられる、というかアジアについて全く理解のない民主党政権になっていたら、もうアジアは中国の思いのまま、どうしようもない状態が4年間で作られていただろう。次の大統領選でヒラリーあたりが出てきて民主党政権が出来る危険性は十分にあるのだから、日本としてはこの4年で決着をつけて先へ進まねばならない。

 中国の領海侵犯事件は日本人の目を覚ますのに実にいいタイミングだったのに、どうしても日中首脳会談をやりたい小泉首相の馬鹿げた功名心のおかげで、たいした問題にならなかった。技術上の問題で領海侵犯?そんなことは問題じゃない。百歩譲って技術的な問題だとして、故障して漂流した訳じゃあるまいし、常に中国の原潜が日本の領海すれすれのところで活動しているということの証拠じゃないか。このことをもっと問題にしなければいけない。中国が日本の生命線であるシーレーン、海洋資源を我が物にしよういう侵略性を剥き出しにしている証拠である。先日どこかの新聞が書いていたそうだ。中国の言う「日本は歴史を鑑とせよ」はまさしく中国に当てはまると。日本が歴史を鑑にしていなければ、平和の大切さを歴史から学びそこねて、例えば、軍事費をやみくもに増やす、例えば人権を無視し、国民が政治活動をする自由を制限する、例えば、よその国の領海を侵すなどなど、やっているのは全部中国だと。日中友好なんていらないと何度も何度も書いてきた本欄だが、日中友好を求めているのは日本だけで、中国はまさしく、右手で握手、左手は後ろに回して棍棒を持っている姿だ。いや、堂々と頭の上に振りかざしていると言っていい。こんな国に気を遣って頭を下げ続けていれば、日本が世界地図から無くなる日は近いだろう。以前、日本なんて20年後にはなくなっていると李鵬がオーストラリアの首相に言ったような国である。本当は、なくなっているじゃなくてなくしてやるというのが本音なのではないか。そんな国と友好なんてちゃんちゃらおかしいのだ。

 北朝鮮についてはもう言うことは何もない。経済制裁しかない。体制崩壊以外に拉致被害者を取り戻す方法はない。どこぞのミニサプライズ幹事長が、ミサイルが飛んでくるかもしれないから経済制裁には慎重を期してなどと言っているからなめられるのだ。10年前に経済制裁していれば今頃みんな帰って来て一家団欒だったのに、北の手先だった左翼政治家や、野中を筆頭にした自民党の親北派の罪は万死に値する。

 財務省が自衛隊削減に乗り出すなどもうこの国も末期症状と言うしかないのだが、その件についてはまたブログ版お気楽極楽Sで。

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