泣いても笑ってもあと4年(平成16年8月8日)

 サッカー・アジア杯の決勝を見た。サッカー中継としては久々に真剣に見てしまったのだが、やはりこれだけ政治的に問題になると小泉首相でなくても見たくなるものだ。まあ、ゲームの内容はサッカーファンに任せておくとして、やはり話題は中国の民度。これに尽きるわけで、中共当局の必死の努力も空しく、決勝戦に至っても、他国の国歌に対する侮辱はスタンド全体から浴びせかけられた訳だ。試合中のブーイングなんてのはサッカーに限らずラグビーだってそりゃあすごいもんで、5ヶ国対抗の開催中は競技場付近住民が家のドアを厳重に閉めて子供を外に出さないなんていうくらい、ドーバー海峡を渡ってフーリガンがやってくるくらいなのだから、ゲームが始まればブーイングは仕方ない。しかし、国歌に対してのブーイングや競技場の外で国旗を焼くなんて行為は、ホームアンドアウェイの対抗戦ならともかく、国際大会を開催するホスト国で参加国に対してやる行為じゃない。ワールドカップの時の日本人のお人好しぶりと韓国人の身びいきぶりが世界中に知れ渡ったように、今回のアジア杯では中国人の野蛮人ぶりが世界中に知れ渡ったことだろう。こんな無礼な国で行われる2008年北京オリンピックが実に楽しみだ。

 何も知らない人なら、日本が中国を侵略したため中国の反日感情が強く、ここまでの無礼が働かれるのだと納得してしまうだろう。しかし、そうだとすれば、戦後60年間ずっとこの状態が続いてきたはずである。はずである、ということはそうではないと言いたいわけで、これは、江沢民時代の度はずれた反日教育の賜物なのだ。中共への不満反らしのために始められたこの反日教育、学校での授業はもちろん、国中に造られた抗日記念館など、現実に侵略したということはともかく、国共対立の中で中国人同士で行われた残虐行為や中国人の文化でなければあり得ない残虐行為まで日本軍の仕業として国民に刷り込まれている。また、(日台はもちろん)日中平和条約でも賠償放棄をしているにも関わらず、日本がODAの名の下に対中賠償を行って来たことも全くと言っていいほど国民に知らされていない。そういう教育を受けて育った世代がまさしく今のサッカーサポーターになっているのだ。

 中国人が日本を侵略国として憎むのは仕方ないし、それ自体はもう諦めるしかないのだが、このお行儀の悪さは別物だ。ODAも含め過去何度も日本の指導者が謝罪しているにも関わらず、日本は一度も謝罪していないなどと平気でインタビューに答えているサポーターがそれを物語っている。日本の民族性が馬鹿正直だとすれば、中国の民族性は嘘つきの我田引水である。今回アジア杯では実は中国サポーターは韓国チームに対してもブーイングを行っていたらしいが、北京オリンピックまであと4年しかない。今から中国4000年の歴史が育んだ素晴らしい文化=民度を上げるには4年は無いに等しい年月である。天安門以降の15年で作ったスーパー反日感情だけでも今から是正しなければ、北京オリンピックで国威の発揚どころか世界中に向けて赤っ恥をさらけ出すことになるだろう。

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