小泉総理の初詣(平成16年1月3日)

 そう、初詣である。ニッポンのお正月だ。普通なら首相の初詣は4日の伊勢参りなのだが、なんと、小泉首相は元朝初詣に靖国を選んだ。これで年1回の靖国参拝の1回にカウントするという。菅直人に言わせれば、個人的な信条を重視して国益を損なうやり方なのだそうだが、個人的な信条を隠して選挙に当選し、総理大臣にまでなられたらたまったもんではない。偽りの国益あるいは天下取りのために平気で個人的信条を曲げる政治家など信用出来るものか。

 小泉首相が参拝するほんの数時間前に私も靖国神社に初詣に行っていたのだが、若者がたくさん来ていてうれしかった。彼らは都心の大きな神社だから初詣に来ているのだろうが、靖国神社を巡る世間の大騒ぎを知らないはずがない。知っていて、関係ないじゃん、だって神様じゃんとお参りしているのだろう。遊就館にも若者がたくさん見学に来ていた。そう、A級戦犯も特攻隊の戦士も皆日本のために亡くなった軍神なのだ。今回も相変わらず中国だの韓国だのがA級戦犯の合祀されている靖国神社に首相が参拝するのはけしからんと内政干渉を繰り返しているが、首相の参拝を非難するなら、靖国神社を参拝する全ての日本人を非難すべきだ。そもそも彼らは日本の神社という宗教建造物そのものを気持ちの悪い建物と認識しているのであり、これはもう文化の違いであって、その国固有の文化を、首相参拝を否定することによって否定しようとしているのだ。

 イラクでフセインを裁く法廷はイラク人の裁判官による法廷になるという。外国人の裁判官はオブザーバーがせいぜいで審決には加わらない。この方式はアメリカが強く推進しているそうだが、彼らは東京裁判の間違いに気付いているからこそイラク国内の裁判に拘るのだろう。間違った東京裁判で裁かれた間違ったA級戦犯だからこそ、国に殉じた人々として靖国に合祀されたのだ。傷に塩を擦り込むなどと言っている国があるが、傷などなくて日本をしのぐ外貨準備高を持つ国になった中華覇権主義の国が日本に平伏させるために靖国をいつまでも問題にしているのである。小泉首相はその外交カードを無力化するために毎年時期を選んで靖国参拝を繰り返しているのだ。本来ならば春秋の例大祭に参拝すべきなのだが、そうなると日程の制約で参拝出来ない可能性を残してしまう。フリーハンドで年1回の参拝を繰り返していく方が確実に慣行化出来ると判断しているのだろう。これからも頑張って欲しいものだ。

旅人罵詈雑言のトップへ

旅人のほーむぺーじ トップへ