救う会全国集会場外編(平成15年5月7日)

 北朝鮮に拉致された人々を取り返そうという、救う会4団体主催による第5回全国集会が、今日東京国際フォーラムで行われた。5人の被害者の帰国、そして北が事実上の核保有宣言をした後、最初の全国集会である。過去の集会は、日比谷公会堂など2000人規模の会場で行われ、5000人規模の今回は、国民の関心が高まっているとはいえ、大きな賭けだったと思う。私もHPにバナーを張ったり、社内で案内状を配ったり、専売店にFAXを流したりと、1人でも多くの参加があるよう願っていたが、実際行ってみてよかったと思った。6時半開会のため、6時頃仕事を切り上げ、国際フォーラムまで歩いて行ったのだが、入り口のところに人だかりが出来ている。おお、たくさん来すぎて客入れに時間がかかっているのだなと思いながらよく見ると、係員(もちろんボランティア)にくってかかっている人達がいる。たまたま知っている人がいたので、聞いてみると、5時半の開場の段階で既にいっぱいで入れなかったという。つまり満席。さらにいろいろ聞くと、5000人のホールAの他に1000人の別ホールも開けてスクリーン中継するということだが、そこもいっぱいだという。これで6000人。しかし、パッと見で国際フォーラム中庭には1000人近くの人がたむろしている。さらに他はどうなっているかと、地下に降りてみると、これまたモノ凄い数の人達が並んでいる。入れないのだが、係員の声が聞こえず待っている人達で、2000人以上いたのではないか。つまり、総計10000人に迫ろうという人達が救う会の集会に殺到したことになる。例年の5倍以上だ。ありがたいことである。中には遠くから来たのにと怒っている人もいたが、私も何人かの人達に去年までの状況を説明し、入れないのは申し訳ないがこんなに来て頂けたのはありがたいことだと説明した。何せ、我が社のI論説委員ですら、入れなくて外でうろうろし、それでもたくさん来てくれてよかったと言っているのである。

 仕方がないのでまた中庭に戻ってみると、係員が、もうじき家族会の人達が説明に来ますと言っている。そのうち、ロビーの方で会場の音声だけ聞けると言われたのでホールA入り口の階段下に行ってみると、あきらめきれない人達が何百人と集まっており、スピーカーからはおそらく石破茂防衛庁長官の声と思われる声が流れていた。そのうち、階段のところでトラメガを使ってお詫びをしているのが見えた。よく見ると、中川昭一代議士(議連会長)である。傍らには蓮池透さん(家族会事務局長)と平沢勝栄代議士(議連事務局長)、西岡力さん(救う会副会長)が立っている。中川先生のお詫びの言葉を聞いていると、横田めぐみさんのお母さんの横田早紀江さんもここであいさつをして会場内に戻ったということだった。中川会長の後、例によって平沢先生のアジ演説があり、その後、蓮池透さんのあいさつ、西岡力さんのあいさつと続き、さらにはそこに我らが西村真悟代議士が登場、ホールロビーは異様な興奮に包まれた。ほとんどが応援の歓声だったが、中にはヤジを飛ばす奴もいて、謝る代議士に向かって、「お前らが悪い」などというおばさんを、思わず「うるせえぞ」とうなり飛ばしてしまった。その後中川会長はロビー内を歩き回って来場者と握手しまくっていた。不肖私も思わず中川代議士と握手してしまった。そして再び中川会長がマイクを握り、シュプレヒコールで散会しようとしたところ、そこになんと会場でのあいさつを終えた石原慎太郎東京都知事が飛び入り演説、もう大変な騒ぎである。その後、中川会長の音頭で「頑張ろう」「取り戻すぞ」とシュプレヒコールを7セットほど行い、ようやくロビーでの集会は散会となった。もうこれ以上は何も出ないだろうと思い、帰り際にカンパをして、非常に興奮して会社に戻ったのであった。

 この秋にも第6回全国集会をやりたいとのことだったが、これでは武道館か、代々木体育館でも借りないと次は大変なことになるのではないかと心配になってしまった。

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