やはり北朝鮮の体制崩壊しか道はない(平成14年9月17日)

 この怒りをどうすればいいのか。私は2ちゃんねるの掲示板やその他の掲示板に匿名で書き込むくらいなら、ここに自分の意見を書きたい。しかし、あまりにむごすぎる。4人は生きてます、6人亡くなりました、1人は北には来てません、他にも拉致した人がいますが、1人は生きていて、2人は亡くなりましただ?いけしゃあしゃあとよくも言ったもんだ。横田さんはまだ38歳だぞ。もし本当に死んでいるなら、それはもう有名になりすぎたから口封じのために殺したとしか思えないし、実はどこかで生きて居るんではないかと信じたい。

 金正日が拉致を正式に認めたことは、まあ絶対ないと思わないまでも、まずあり得ないことだと思っていた。これで社民党が拉致疑惑は捏造と言ってきたこと、朝日新聞がずっと北朝鮮に遠慮して最初は無視、次に行方不明者と言い換えても拉致を事実と認めなかったことの欺瞞が白日に曝されることになった。ちなみにリンクした月刊社会民主7月号の論文ではこう書いてある。「北朝鮮の犯行とする少女拉致疑惑事件は新しく創作された事件というほかない。証拠は何一つない事件」、「拉致疑惑事件が安企部の脚本、産経の脚色によるデッチあげ事件との疑惑が浮かび上がる」。なんということか、産経が取り上げなかったら永遠に表沙汰にならなかったかもしれないこの凶悪な国家犯罪をでっちあげだと。どう責任取るんだ、金正日は自分の責任は逃れながらも事実を認めたんだぞ。こういう売国奴連中こそ殺しても殺し足りない連中だ。本当にぶっ殺してやりたい。

 しかし、今後の展開がどうなるにせよ、北は自ら拉致テロ国家であることを認めた。おそらく、ここまでしなければ日本が、あるいは小泉首相が金を 出さないと踏んだんだろう。あれほど、行方不明者などいない、拉致などとんでもないと席を何度も立ってきた北が、8件11人+αの安否を認めてでも、日本から金を巻き上げなければどうにもならないところまで、にっちもさっちもいかないところに追いつめられていると見るべきか。単なる生存・死亡情報だけで国交正常化交渉を再開すると宣言に署名してしまった小泉首相を責める声は大きい。確かに亡くなったとすれば、どういう状況だったのか、生存者の帰国の約束を取り付ける等の実際の行動があって初めて、拉致問題の解決の第一歩とするべきだ。結果的に北朝鮮のシナリオ通りになってしまったのかもしれない。しかし、過去の政治家が何をしたのか、金丸信が、土井たか子が、加藤紘一が、野中広務が、村山富市が、河野洋平が。この売国政治家達やあるいは弱腰外務省が、今回の小泉首相のような行動と毅然とした態度をとり、無駄に米をくれてやらなければ、もっと早く北に拉致を認めさせられたかもしれない。同じ事はクリントンにも言えることだ。ブッシュの圧力があって初めて、今回の首脳会談が実現したとすれば、日米双方の対北宥和政策が何人もの拉致被害者を死に至らしめたと言える。そう言う意味では小泉首相を一概に責めるわけにもいかない。問題はこれからだ。状況は何も変わっていない。困っているのは相変わらず北の方である。この交渉のキャスティングボードは日本が握っている。生存している全ての拉致被害者の帰国と、死亡したとすればその経緯をつまびらかにすることを要求し、先に援助ありきの姿勢をとらないことだ。ここまで切羽詰まっているなら、北はもっと譲歩するはずだ。少なくとも4〜6人の生存を認めてしまったからには、向こうも本人を出さざるを得ない。援助は最後の最後だとして、全てのカードを北に吐き出させ、耐えきれなくなった北の体制が崩壊すれば、もしかしたら生きているかも知れない他の拉致被害者も救い出せるかもしれない。いくら食料も保健事情も最悪の国だからと言って、こんなに多くの50前後までの人が亡くなっているはずがない。今後とも譲歩などもってのほかだ。ヒトラーを尊敬しているという独裁者が治めるこんな国と簡単に国交を結んだり、金を出したりする必要はない。本当の真実は金王朝の崩壊後に明らかになる、交渉相手はその後の民主的な政権でなければならない。それまで、1円たりとも、米の一粒たりとも与えてはならない。

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